長いようで短い南京での生活が終わりを迎えた。本来ならばこの研修を総括する文言を残すべきなのだが、専門も将来の目標も異なる20名、それぞれの成果や感想を私が勝手にまとめてしまうのは、あまりにもおこがましい。よってここでは、今回の南京研修に対する私自身の思いを記すにとどめる。
今日の明け方、こんな夢を見た。
南京サマープログラム最終日。教室で南京大学の先生と話している。
「とうとう終わりましたね。お疲れさまでした。どうでしたか?」
「長いようで短い3週間でした。中国語はかなり伸びましたね」
「本当ですか?たった3週間でそんなに変わりましたか?」
「南京に来た日よりは格段に進歩しました。最初は一杯の麺を注文するだけで大騒ぎでしたから」
「それは単に耳と口が慣れただけでしょう、どの留学生も最初は話せないものですよ」
「ええ、それも多少はあるでしょう。でも言語は使えて初めて意味をなすもの、今まで1年半勉強してきた成果が、ここでやっと僅かながら形になりつつある、そんな気がします」
「ここで3週間の研修を行う目的の、少なくとも一つは達成されたようですね。恩を忘れず、これからも頑張ってください」