2015年8月22日 サマースクール無事に終了

朝4時30分起床。急いで支度をして、5時30分に宿舎を出発しバスで南京禄口国際空港に向かう。羽田から上海を経由した行きのルートとは異なり、帰りは南京から成田への直通便だ。朝食バイキングが始まる前に宿舎を出たので、バスの中で各自用意した朝食をとる。私とルームメイトは前日ににある包子の店で肉まんやあんまんを買っておいた。この店は宿舎から近く、ひとつ1.8元(約36円)前後でおいしい包子を売っていて、滞在中何度か買いに行った。バスの中で、この店や南京の人たちとの別れを惜しみつつ肉まんを食べた。空港に到着してからは特に大きな問題もなく飛行機に乗り込み、成田に向けて飛び立った。隣の席に座った人たちが中国人で、日本のガイドブックを片手に着いた後のスケジュールについて楽しそうに話し合っていた。

南京サマースクールを終えて気づいたことは2つある。

1つ目は、自分自身の中国に対する態度の変化だ。私は今まで中国の歴史や政治経済について興味をもったことがなく、何も知らなかった。(以前蒋介石と聞いて思わず「小懐石」という漢字変換が頭に浮かんだことは秘密にしておきたい。)ニュースで中国という単語を聞いても、「日本の近くの、とにかく広くて人口が多い国」という漠然とした国家のイメージしか浮かばなかった。今は中国に関するニュースを聞くと、中国で暮らしている南京大学の友達や観光ガイドの人、店員さん、その他南京で会った色々な人たちのことをなんとなく思い出し、「あ、中国のことが取り上げられている」と今までより身近に感じ、関心を持って聞くようになった。

2つ目は、留学はそこで出会った人々や環境との一度きりの経験であるということだ。今回のサマースクールは、平日は大学で授業を受けて中国語の勉強をし、週末は観光に行くというシンプルなスケジュールだった。実際に行ってみると思っていたよりも自由度が高く、夕飯を食べに色々なお店に出かけたり、交流活動で知り合った南京大学の学生と一緒に外出したりした。予定表には書かれていないこういった出来事は、出会う人やそのときの状況次第なので、同じところに行って同じスケジュールを過ごしても人それぞれの経験になるのだと思う。今年参加した20人でも20通りの過ごし方があったので、今年のメンバーと来年行く人たちとでは全く異なる体験ができるだろう。ひとりでも多くの人がこのサマースクールに参加して、たくさんの経験ができることを願っている。今後も中国語の勉強を続けて、中国に関心を持ち続けたい。

(O.T.)

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