2016年8月14日 揚州の中心で東京を叫ぶ

七時半からバスに乗って、長時間の睡眠後にたどり着いた揚州には、雲の一粒もなき青空が広がっていて、真夏の日差しは昨日より一層強くなっていた。それを遮るのは遠くに見える淡い灰色のスモッグだけで、それが実際に日陰を作っていたわけではなかったけれど、三鷹の青空とはまた違う個性を持っているように見えて悪くないと思った。日中韓の夏はどれも手ごわい。内面は未熟ながらも年齢だけは「成人」を迎えて、そろそろ自分も東アジアの暑さに慣れてきてもおかしくない歳だと思っていたけれど、例年のように「記録的な暑さ」のような記事を見ていると、夏の猛暑も自分とともに成長するかのように感じられた。そんなことを考えながら、永遠に慣ることはないのだろうと観念してしまうのである。そういう夏の中でも特に今日は、そして特に揚州は、白い塩の紛が体中の穴という穴から染み出るぐらいの暑さであった。

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